にほんごであそぼ
2005年 11月 03日
ぴっとんへべへべ るってんしゃんらか
り~ぼ~ぱなぱな か~わ~へ
ぴっとんへべへべ るってんしゃんらか
り~ぼ~ぱなぱな か~わ~へ
えっけりめ~ぎ~ や~しゃ~や~しゃ~
もっけりめ~ぎ~ ぺ~よっぽ
び~よらんたん び~よらんたん
るってめら~ るってめら~
び~よらんたん び~よらんたん
るってめら~にゃ
ぴゅ~ん
これ、なんだか分かりますか?(笑)超すてきだと思いませんか?
NHK教育の『にほんごであそぼ』のエンディングテーマです。試聴もできます♪
作詞・作曲のおおたか静流さんのコメントもとっても興味深いです。
「言葉は意味を持ち、言霊を感じさせるものも有りますが、それ以前に音魂を授かります。それは音色だったり肌ざわりだったり・・・・ でもたまに、言っているだけで喜びだったりもします。意味を与えられるよりも、もしかするともっと深い場所にいることだってあるかもしれません。」
「音魂」って素敵ですよね。この曲、どうやら歌詞にまったく意味はないみたいですけど(笑)、その意味のなさっぷりと軽快なメロディーで、聞いてるとわけもなくおかしくなってきて、最後の「るってめら~にゃ びゅ~ん!」を聞くと笑い転げてしまうんですよ。なぜか。こういう「意味は分かんないんだけど(っていうか無いんだけど)なんか楽しい!」っていうの、大事だと思います。ていうか好き(^ー^)
この『にほんごであそぼ』という番組、ずっと前から密かなファンなのです。どう見ても幼稚園児くらいの小さい子ども達が“じゅげむじゅげむ”とか“雨ニモ負ケズ”とかを暗唱してるんですよ。すっごい流暢に。でも意味なんて理解してないんだろうけど。
あと、野村萬斎さんがすっとんきょうな衣装で出てきて「ややこしや~ややこしや~」って踊ってるのも好き。何だかね、番組全体クオリティ高い気がする。10分間の番組だけどね。意味はとりあえず理解できなくとも、小さいうちから素敵な日本語に触れさせようっていう意気込みが好きです。
で、「今日の名文」っていうコーナーがあって、番組の最後にチラっと出るのです。名文のほんの一行とかが。それは、俳句だったり、文学作品の一部だったりするんですが(普通に川端康成とか出てるからね?!幼児向け番組で!)、今日たまたま見たら、立原道造の『優しき歌 II』の「X 夢見たものは……」の一節だったのです。
夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
って、突然出てきて、一瞬静止しましたよ。相変わらず素敵です。誰が探してきてるんだろう…。子どもにはハイブローだと思う…というかまぁ意味分かってなくてもいいのか…。なんだか大人が見ても十分楽しめる、深い番組ですよー。
ちなみに、「夢見たものは……」全文。すごく好き。この詩。涙出そう。
X 夢見たものは‥‥
夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
山なみのあちらにも しづかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある
日傘をさした 田舎の娘らが
着かざつて 唄をうたつてゐる
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが 踊りををどつてゐる
告げて うたつてゐるのは
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる
夢見たものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と
by rio325
| 2005-11-03 18:40
| テレビ